あーるlog

私の日々のログ

ニッサン モータースポーツ体制 考察 上

前回のエントリーニッサンの体制発表について述べましたが、

今回はそれについて、いくつか考察をしていきます。

あくまで素人の考察です。

自分の(偏った)知識や見てきたものなどを基にした解釈の一つです。

また一人のファンなので、希望的観測や願望をにじみ出ていることもあるでしょう。

見当違い・間違えがあるかもしれませんが、そこは素人による解釈・考察の提案ということで、

御諒解ください。

 

 

考察その一「KONDO RACINGはチャンピオンをとれるのか」

ドライバー変更があった 24号車。

新たに加入したのは爆発的な速さが持ち味のジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ選手。

タイヤマネジメントの定評ある、

ニッサン期待の若手である佐々木選手とのコンビになりますね。

肝心のタイヤは昨シーズン3勝を挙げたヨコハマタイヤ

(昨年の成績はブリヂストン3勝、ヨコハマ3勝、ミシュラン2勝)

SF参戦に続き、今年度はGTではホンダ陣営にも供給します。

開発力及びそのスピードの向上が期待されます。

そしてマシンは、GT-R NISMO GT500。

14規定ではひときわ目立った強さ、速さを発揮したマシン。

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3年間で3メーカー中トップの勝率です。

ホンダの勝率の低さが目立ちますね...

今年でレギュレーションが変更されるとはいえ、

マシン開発は今までの延長線上のものであるので、

新規定でもある程度の優位性を持っているでしょう。

 

「全てがそろってないとGTではチャンピオンになれない」

といった言説をたびたび耳にしますが、

・速さもあり、巧みなテクニックを持つドライバーのコンビ

・昨年度の最強タイヤ

・ある程度の戦闘力が約束されたマシン

といった要素を今期のKONDO RACINGは持っています。

これだけ見ると、KONDO RACINGは今シーズンはチャンピオンになれそうです。

しかし、タイトルを取ることは難しいだろうと自分は考えています。

理由は「全てがそろってない」からです。

読み手の方は「え、おまえさっき全てあるっていっただろ」と

お思いでしょう、もう少しお付き合いください。

 

前述したのは、ドライバーとタイヤ、マシンについてのみです。

「全て」ではありません。

では何が欠けているのか...

 

自分は「戦略」という要素で他チームに後れをとる可能性があると考えています。

KONDO RACINGは昨シーズン2勝しています。

これはトップタイの成績です。

しかし、その2つとも「タイヤ無交換」で勝利しています。

言い方を変えると「無交換でしか勝てていない」のです。

ヨコハマタイヤの特性でこういった作戦になったというわけでもないでしょう。

19号車はタイヤ交換をして勝利してますし、

2015年シーズンは他ならぬ24号車が

タイヤを交換し鮮やかな逆転勝利を収めています。

 

基本的な事ですが、

「タイヤ無交換作戦」というものは紛れもなくギャンブルです。

「無交換は考えていたけど、優先度は高くなかった」といった類の発言を

近藤真彦監督がしていますし(記憶が正しければ、16年の菅生にて)、

佐々木選手の「監督のギャンブルはよく外れるけど...」

という発言にも表れています。

前述したように、ヨコハマゴムが作るタイヤがめちゃくちゃライフが長いもの

というわけでもないようです。

 

つまり、昨シーズンの勝ち星は薄氷を踏むような勝利でした。

「全てがそろってないとチャンピオンになれない」とは

「博打だけでは頂点になれない」ということでもあるはずです。

チャンピオンになるには、

無交換中心のレース運びから脱却する必要があるでしょうし、

今期中にそれをするには難しいでしょう。

 

 

予想以上に長くなったので、一旦ここで切ります。

ではまた。