あーるlog

私の日々のログ

思想家 トクヴィルについて 上

こんにちは

やっと本ブログにタイトルをつけることができたわけですが、

このタイトル、ある好きなアニメのセリフをもじって決めました。

なので深い意味はそれほどありません。(汗)

 

 

さて今回はトクヴィルについてです。  

アレクシ・ド・トクヴィルという人がいまして、

彼は18~19世紀に活躍したフランスの政治思想家です。

政治思想家といえば、

ジョン・ロックモンテスキュージャン・ジャック・ルソーといった

類の人です。

トクヴィルといえば、政治学を学ぶ人の中では知らない人はいないでしょう。

しかし一般の人にとってはマイナーな存在であるといえます。

ロックといえば『統治二論』モンテスキューは『法の精神』ルソーは『社会契約論』と

いったように各思想家たちには代表的な著作が挙げられますが、

トクヴィルの場合は『アメリカのデモクラシー』がそれにあたるでしょう。

 

トクヴィルは旧貴族の家に生まれです。

そのため、親族が処刑されることになったフランス革命については、

プラスとマイナスの両方の見方をしています。

この点が他の思想家とは異なり彼の特徴でもあります。

裁判所に勤めていたことがきっかけで刑務所改革の研究のために渡米します。

当時のフランスでは、累犯率が高いことが問題になっていました。

そこで、行刑制度の調査のために、アメリカへ旅行をするわけです。

(アメリカが選ばれたのは、建国して数十年しか経っておらず、

進歩的、民主的なフロンティアとみなされ新時代のモデルになると考えられていたため)

その時の体験をもとに『アメリカのデモクラシー』を書きあげます。

そういった経緯があるため、『アメリカのデモクラシー』は、

民主主義思想、アメリカ史の研究書として優れたものであると同時に、

旅行記としても読み応えのあるものになっているようです。

 

その著作の中で彼は、

当時のアメリカを先進的な近代社会だと考えており、

それを民主主義が発展途上であったヨーロッパと、

様々な社会学的観点から比較しています。

 

 

長くなるので今回はここまでにして、

次回以降にトクヴィルの思想を紹介していきます。

では~

 

 

参考文献

クラウス・オッフェ著, 野口雅弘訳 (2009)『アメリカの省察 トクヴィルウェーバーアドルノ法政大学出版局